みなさま、新年明けましておめでとうございます。実は年明け早々、北海道出張に行ってきました!
学びあり、刺激いっぱいの北海道、今回はそんな出張先での出来事を前編・後編に分けてお届けします!
1日目は、北海道に行ったらぜひ訪れたいと思っていたエコロジーテーマガーデン「えこりん村」に行ってきました!
というのも、えこりん村を運営されているのはあのみんな大好きなハンバーグレストラン・びっくりドンキーを運営する株式会社アレフさま。実は廃油回収でもお世話になっているのですが、自社で資源循環の取り組みを積極的にされているロールモデル的存在です!
知れば知るほどびっくりドンキーが好きになる…!念願のえこりん村でのびっくりな取り組みの数々をご紹介します!
目次
えこりん村があるのは、北海道・恵庭市。最寄りの恵庭駅は新千歳空港から約10分と立ち寄りやすい立地!せっかくなので、まずはびっくりドンキーで腹ごしらえすることにしました!
なんと55周年を迎えるびっくりドンキー!期間限定で人気メニューがまるごとセットになった「ドンキー満喫セット」が登場してました!
あとで知ったのですが、実は店舗のいたるところにSDGsな工夫が。たとえばこのお馴染みの丸いディッシュ皿は老木や間伐材など環境負荷の低い木材を使っているそう!ほかにも廃蛍光灯をアップサイクルしたライトが内装に使われていたり、店員さんの制服がジェンダーレスデザインだったり。
そしてぜひ注目していただきたいのがお手洗いなどに置いてあるハンドソープ。
一部店舗で使い終わった廃食油をリサイクルしてできている、地球にもやさしいハンドソープを全国の約70店舗に導入していただいています!実際にこうして北海道でも使われているのを見るととても嬉しくて感動…!
ほかにも、これらの店舗で排出される廃食油や生ごみがさらに様々な形で活用されていることを体感できるのが、これからご紹介するえこりん村。腹ごしらえもばっちりで、いよいよえこりん村へ向かいます!
えこりん村へは、JR恵庭駅から無料送迎バスが出ており、約10分ほどで到着。バスを降りてまず最初にあるのが、ウェルカムセンター。イベントや施設の案内があったり、カフェスペースもあり、お土産もここで購入することができます。
この日の気温はマイナス2度。地元の方からするとまだましな方とのことですが、関西から来た私たちからすると極寒です(笑)しかし、ウェルカムセンターの中は天井が高く開放的な広い空間にも関わらず暖かくて快適!
暖房には、なんとびっくりドンキー店舗や札幌近郊の家庭などから排出された廃食油が燃料として使われているそうです!
灯油(化石燃料)の代わりに廃食油を使うことで、二酸化炭素の排出が抑えられるのがポイント。冬の寒さを快適にかつ、環境にも負担をかけすぎずに過ごす工夫にびっくりです!
続いて案内していただいたのは、バイオガスプラント。びっくりドンキー店舗で排出される生ごみをリサイクルしてできた「生ごみ資材」や、小樽ビール醸造の過程で排出されるビールかすのバイオガス化がされています。
※バイオガスとは…生ごみやビールかすを、微生物の力を使って発酵させることで発生する生物由来のガス。可燃性で発電に利用することができ、従来の化石燃料に代わる再生可能エネルギーとして注目されています。
ここで気になったのが、びっくりドンキーの生ごみは分かるけど、なぜ小樽ビールのビールかす…?お話を聞いてみると、なんと小樽ビールはアレフさんが製造していたのです!!小樽ビールといえば、そういえば…この記事を書きながら昔の写真を遡ってみると…
美味しいビールの製造の裏側でこんなリサイクルがされていたとは…気づかないうちにリサイクルに関われていたのかなと思うとちょっと嬉しくなりました^^
これらの生ごみ資材やビールかすからできたバイオガスは、事務所の電気の発電に使われたり、同じくバイオガス化の際に発生する発酵残渣は液体肥料としてえこりん村の羊たちが食べる牧草を育てるために活用されているそうです。
最後に案内していただいたのがびっくりドンキーのハンバーグパティなどを製造する「アレフ北海道工場」敷地内にあるバイオディーゼル燃料化プラント。
びっくりドンキーから排出される廃食油や札幌近郊の家庭や恵庭市内の学校などから排出される廃食油もここでバイオディーゼル燃料に生まれ変わります。
こうしてできたバイオディーゼル燃料は、事務所の電力として使われるほか、えこりん村のファームツアートラックの燃料として使われたり、過去には地域のイベントで発電に利用されるなど、エネルギーの地産地消に貢献されています。
取材を終え、その日の夜、晩ごはんで訪れたお店にあったこちらのビール。ふと裏面のラベルを見てみるとなんと製造者がアレフさんの小樽ビール醸造所でびっくり!
このビールの製造過程で出るビールかすが、バイオガス発電の燃料になったりしているんだなあと思うと、本当にこうしてしれっと気づかないうちに循環の輪ができていることに感動。
しかも偶然ジンギスカンのお店だっただけに…(笑)、なんとなく取材前は「循環を体感する」という感覚が掴めずにいたのですが、こうして日常のなかでも食卓に届くまでに色々なストーリーがあって、自然の輪の中で繋がっているんだなということを理解できた気がします。
びっくりドンキーは全国に展開していて馴染み深いお店ですが、今回こうした取り組みを知り、実際にリサイクルの現地を訪れて、さらにびっくりドンキーのファンになりました。そして、ハンドソープというかたちでこの大きな循環の輪のひとつをご一緒できていることに改めて感謝です。
今回取材の機会をいただいた株式会社アレフの皆様、えこりん村の皆様本当にありがとうございました。
楽しみながらも、循環を体感できる「えこりん村」。北海道に行った際は、みなさんもぜひ訪れてみてください^^
■エコロジーテーマガーデンえこりん村
北海道恵庭市牧場277-4
HP http://www.ecorinvillage.com/
■株式会社アレフ