海の豊かさを守る!水族館のサステナブルを取材【神戸須磨シーワールド】

2024年6月1日にグランドオープンした神戸須磨シーワールド。

西日本唯一のシャチの展示やドルフィンラグーンを常設したホテルなど、見どころが盛りだくさんでこれから夏休みに向けてご予定されている方も多いのではないでしょうか?

今回はそんな神戸須磨シーワールドの知ればもっと楽しくなるサステナブルな取り組みをご紹介します!

目次

楽しいだけじゃない!つながるエデュテインメント

神戸須磨シーワールドのコンセプトは、「『つながる』エデュテインメント水族館」。学び(Education)と遊び(Entertainment)が掛け合わせさった、「楽しみながら学ぶ」コンテンツが盛りだくさんです!

たとえば神戸須磨シーワールドのアイコン的存在のシャチ。ダイナミックなパフォーマンスや、シャチを眺めながら食事を楽しめるレストラン、さらに最新技術を駆使した世界初のシャチに関する教育ゾーン「オルカラボ」、「オルカホール」などまさに楽しみながら学ぶことができます。

普段の生活のなかではなかなか触れることができない海の世界を通して、生態系や環境への気づきを与えてくれる教育コンテンツにも溢れています。また、大人気のパフォーマンス、シャチやイルカたちは日によって違ったパフォーマンスを見せてくれることもあるそうで、何度でも楽しめること間違いなしです^^

ほかにも、アクアライブには地域ごとの自然環境が再現され、そこに住む珍しい生きものやそれぞれの多様な行動を学ぶことができます。

たとえば地元・瀬戸内海の豊かな自然が展示されたこちらには、屋内では国内最大級のアマモ(海草)の水槽も。

近年の水温上昇や水質汚染などによってアマモの減少が問題視されていますが、アマモは別名「海のゆりかご」とも言われ、魚の産卵や隠れ場所になるだけでなく、光合成によって海をきれいにしてくれたりと豊かな海を育むには欠かせません。

ほかにも鳴門海峡の特徴的な潮流によって生まれる渦潮を再現した水槽などもあり、身近な魚たちのリアルな生態を間近で見ることができます!

展示を通して、守るべき豊かな海本来のすがたやリアルな生態系を学ぶことができるので、ぜひ訪れた際は環境や地域とのつながりにも注目してみてください^^

地産地消にこだわったグルメと、海を守るリサイクル

家族で1日中楽しめる神戸須磨シーワールド。もちろんグルメも欠かせません!

オルカスタディアム1階の「ブルーオーシャン」では、西日本で唯一、シャチを眺めながら地元兵庫県や瀬戸内の食材を使った料理が楽しめます^^

【※料理写真】

ほかにも地産地消にこだわったグルメを堪能できるフードコート「ワーフ ドルフィンスタディアム」に、パフォーマンスのお伴にぴったりのテイクアウトフードが販売されている「ポートダイナー」などグルメポイントもたくさん♪実は、これらのグルメにも海を守るサステナブルな秘密が…!

美味しいグルメに欠かせない調理油。実は使い終わった油のリサイクルにご協力いただいています^^

もしもそのまま河川に流れてしまうと、環境や生態系にも重大な影響を及ぼしかねない油。これらを回収し、捨てずにリサイクルすることで、たとえば二酸化炭素の排出が少ない船の燃料や、海水中でも分解される生分解性プラスチックの原料など、海の豊かさを守る用途にも生まれ変わります^^

【編集後記】

神戸須磨シーワールドのある場所は、「スマスイ」と親しまれてきた神戸市立須磨海浜水族園の跡地。実は私も小さい頃に何度も訪れた場所だったので、子どものころとはまた違った楽しさや発見もありつつ、どこか懐かしさも感じられる訪問でした^^

いくつになっても楽しめるわくわく感や海の生き物たちとの出会いで感じる驚きや感動は、この先将来もずっと続いてほしいと思う一方で、この数年~数十年の短い間でも、気候変動や海洋汚染はどんどん進み、海の環境も大きく変化してきたと思います。今回の取材で、豊かな海を未来に残していくために何ができるのか、改めて考えるきっかけにもなりました。

大人から子どもまで、楽しみながら学べる神戸須磨シーワールド。ぜひみなさまも訪れてみてください^^

■神戸須磨シーワールド

兵庫県神戸市須磨区若宮町1丁目3-5

公式HP https://www.kobesuma-seaworld.jp/