※浜田化学が月に1度ゲスト出演する環境番組『正木明の地球にいいこと』(ラジオ関西)2024年10月28日放送回
今回は浜田化学商事部から小林さんが出演!マヨネーズなど新たな食品リサイクル技術の海外展開に向け、先日のマレーシア出張で感じた現地のリサイクル事情や可能性についてお届けしました。
普段は飲食店や食品工場から出てくる廃食油や油脂を含むマヨネーズなどの食品廃棄を調達するための営業活動を行っている小林さん。
特に食品工場から排出される廃棄物は、リサイクルが難しく焼却処分されているものも多くあるなか、開発部が開発した新たな技術でマヨネーズはじめ食品廃棄物のリサイクルの可能性を大きく拡大しています。
リサイクルの意識が高まり、技術も進んできたなかで、次の舞台は海外。
マヨネーズ(油脂を含む食品廃棄物)のリサイクル技術をフックに先日マレーシアに出張に行き、現地のパートナー企業さまのご協力のもと、
「実際にマレーシア国内でマヨネーズが消費されているのか」
「マヨネーズ以外の廃棄物があるのか、それらの処理はどうなっているのか」などの調査を行ってきました。
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実際にいくつかの食品工場や現地スーパーの視察などの結果、マレーシア国内ではマヨネーズは比較的高級品という扱いで、あまり一般的には普及しておらず日本ほどの生産量はないのではないかということが見えてきました。
またリサイクルに対する考え自体、現地工場ではすでに廃食油回収が浸透しており、パーム油の一大産地でもあるためパーム油精製時の廃棄リサイクルも確立されている印象だったとのこと。
一方で、東南アジア独特の香辛料系のソースやドレッシングなど日本にはあまり見られない調味料も多く、現地企業の反応からもマヨネーズに代わる食品廃棄への技術の応用も期待できる調査になりました。
現地企業とお話するなかで日本と比較した際に印象的だったことについても教えてくれました。
マレーシアでは「バイオエコノミー・コーポレーション」という国内のバイオテクノロジー産業発展を支援する取り組みがあり、国内外問わず技術促進に向けた企業マッチングなども開催しているそう。
こうした国を挙げた取り組みもあり、パーム油の一大産地としても今後の廃食油はじめバイオマスビジネスにおいてマレーシアの存在は大きな鍵になりそうです。
また、人々の生活の中での意識については、食事の場面で持ち帰りのドギーバッグの用意など食品ロスを出さない仕組みは日本もまだまだこれからの部分が多いなと感じた経験も共有してくれました。
最後に、今後の展開についてお話していただきました。
ー(小林さん)いままでできなかったことを実現する、マヨネーズのリサイクル事業をきっかけに、海外でも廃棄物を減らせる仕組みを作っていきたいです。
今後も継続してマレーシアへの展開を進めていく予定。マヨネーズだけでなく、世界から食品廃棄物を減らす一歩として、ぜひ今後の展開もお楽しみに!