廃食油の活用で白いちご栽培 廃油リサイクルで実現する低炭素型農業【ラジオ放送③】

※浜田化学が月に1度ゲスト出演する環境番組『正木明の地球にいいこと』(ラジオ関西)2022年12月19日放送回

今回は浜田化学副社長の岡野輝平がゲスト出演し、「淡路島で実践する低炭素型農業」についてお届けしました。

目次

■白いちご淡雪ってどんないちご?

かわいらしい淡い桜色の見た目に、甘くて芳醇な香りが特徴の白いちご。
なかでも私たちの育てている『淡雪(あわゆき)』は、酸味が控えめで甘さを強く感じやすく、いちごの酸っぱさが苦手という方や、お子さまでも食べやすいととても人気の品種です。

私たち浜田化学が淡雪を育てているのは、日照時間の長い淡路島。
太陽の光をたっぷり浴びて育った淡雪は、大きく、濃厚な甘みと香りが特徴です。通常白いちごは、赤いいちごに比べて甘さがあっさりしているという印象を持たれることも多いのですが、浜田化学の白いちご淡雪はとても濃厚な甘さで、これまで帝国ホテル東京様のいちごビュッフェや、ミシュラン掲載店の割烹料理店でデザートにご利用いただいた実績もあります。

■なぜ廃油回収リサイクル業者が白いちご栽培?

「なぜ、廃油回収の会社が農業をしているの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか?

白いちごは、5年前から兵庫県洲本市の自社所有の廃校の校庭で栽培を行い、2年程前に販売を開始しました。

きっかけは洲本市とバイオ燃料の地域循環の取り組みを行なっている『菜の花プロジェクト』に参加したこと。その際に廃校活用の話があったことに加え、得意先であった大阪の黒門市場のお客様から白イチゴの栽培の話が出たことで“農業×廃食用油×リサイクル”の実験的な農業事業をスタートしました。

いちご栽培で使用するボイラーの燃料には、廃食油をリサイクルしたバイオ燃料(BDF)、堆肥には天かすなどの食品残渣を活用するなど、持続可能で低炭素な農業を目指し日々実験を重ねています。

たとえば、今後は飲食店で使う食材も資源循環のループに入れ、
●飲食店から出た廃油をバイオディーゼル燃料にリサイクルし作物を育てる際の電力に利用
●廃油や食品残渣を肥料にリサイクルして利用
することで、廃棄ゼロの持続可能な農業・飲食業を目指しています。

そして、希少価値が高く海外でも人気の高い白いちごを通して、生産から廃棄まで資源を無駄にしない、日本の食文化として世界に発信したいというのが、「人と循環で世界を救う」をミッションに掲げる私たちの想いです。

■ラジトピ(ラジオ関西)記事はこちら https://jocr.jp/raditopi/2023/02/10/483381/