廃食油が希望の光に!発電にバイオ燃料【神戸ルミナリエ】

いよいよ開催がスタートした第29回神戸ルミナリエ。

1月19日(金)~28日(日)の10日間、神戸の街が希望の光に包まれます。

4年ぶりの開催ということで、待ちに待ったという方も多いのではないでしょうか。

今回はそんな神戸ルミナリエについてご紹介したいと思います。

目次

「神戸、未来に輝く光」ルミナリエに込められた想い

今回で第29回目を迎える神戸ルミナリエ。

第一回目は、29年前の1995年。阪神・淡路大震災があったその年の12月にはじめて開催されました。

奇しくも2024年1月1日に能登半島で阪神・淡路大震災と同じく最大震度7を記録する大規模な地震が発生し、地震の衝撃と絶望感に多くの方が心を痛められていると思います。被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

大きな震災と絶望を経て、復興の道を歩んできた神戸の街の希望の光となり続けてきたのが、神戸ルミナリエ。

犠牲者の方々への追悼と、復興の祈りを込めた光の芸術作品が神戸の街を照らし、300万人以上(前回実績)が訪れるようになりました。

コロナ禍を経て4年ぶりの本格開催となった今回。継続に尽力されている皆様に、まずは心から敬意を表したいと思います。

今年は3会場での開催・見どころ解説

今回から、「メリケンパーク」「旧居留地」「東遊園地」の3会場に分散されての開催となった神戸ルミナリエ。初参加してきましたので、一部ですがそのようすをお届けします!

ポートタワーを臨む圧巻の光の回廊「ガレリア」/ハーバーランド会場

神戸ルミナリエといえば、まずイメージされるのは大きなアーケードの光の回廊・ガレリアではないでしょうか。

ハーバーランド会場の目玉となる光の回廊は、今回から混雑緩和や継続開催のため有料化(前売り券¥500・当日券¥1,000)されています。

前回までは東遊園地に密集するかたちでしたが、会場が分散されたため比較的混雑せず、ゆっくりと回ることができました。正面からも圧巻ですが、回廊を抜けて振り返るとポートタワーも!神戸の海辺開催ならではの風景も見逃せません。

神戸の音楽と食を堪能!/東遊園地会場

毎年1月17日に「阪神淡路大震災1.17のつどい」が行われる東遊園地には、全長39m・高さ19mにも及ぶ「スパッリエーラ」が登場。そして東遊園地南側にある花時計前では、光の聖堂「カッサアルモニカ」が登場しています。

「カッサアルモニカ」周辺では、神戸の企業による協賛事業「KOBEディライトファウンテン」が開催されており、名だたる食品関連企業の本格的なグルメが楽しめる飲食ブースが数多く出展。(これがほんとに美味しいんです…!)

さらに、「カッサアルモニカ」を舞台に、ジャズの生演奏など神戸を堪能できるのがおすすめポイント。

画像でも少しネタバレしたのですが、今回この「KOBEディライトファウンテン」に使われている電力に、みなさまから普段回収させていただいている廃食油をリサイクルしたBDF(バイオディーゼル燃料)を使用しています。

美味しいごはんを作ったあとの油が、循環して会場でまた光や音を楽しむエネルギーになりお客様を楽しませる。

持続可能で素敵なループができていますので、ぜひご来場の際はこちらもご注目ください^^

今回3会場になったことで、各会場比較的ゆっくりと楽しめるほか、会場を巡りながら神戸の街も同時に巡ることができたのがとても良かったです!”ルミナリエ=混雑する”印象があったのですが、街歩きのついでで楽しめる感覚。

10日間の開催なので、ぜひみなさんも訪れてみてくださいね!

【編集後記】

実ははじめての参加となった神戸ルミナリエ。幼い頃から名前だけは聞いたことがあって、テレビでなんとなくガレリアの光景を画面越しに見ていました。実際に訪れた印象は、画面で見るよりもはるかに圧倒され、感動的なものでした。今年は年始から大きな震災があり、私自身は幸いにも被災したことがないので震災の衝撃というのは本当に想像を絶するものだと思います。

同じく震度7を観測し多くの犠牲者と甚大な被害を出した阪神・淡路大震災。被災から1年も経たないまだ街に光がなかった1995年に、第一回がはじまったと思うと…開催に込められた想いと強さに、心から敬意を表したいと思います。

そして、このような取り組みに少しでも関連できたことを誇りに思います。

今もまだ多くの方が困難な状況にあると思います。最後になりますが、被災地の一日でも早い復興を、心より願っています。